珍しいシチュエーションではありますが、同じマンション内でより良い条件の部屋に引っ越したい場合、どんな手順を踏めばよいのでしょうか?
一般の引っ越しと同じように業者を呼べるのでしょうか? また、業者を利用した場合、どの程度費用がかかるのかも気になる所です。
今回は、珍しいマンション内引っ越しについて簡単に解説していきます。

そもそも同じマンション内で引っ越しができるのか

マンション内引っ越しを考える理由には、日当たりや防犯、広さ、家賃など様々な理由がありますが、いずれの理由にしろ、引っ越しできるかは大家や管理会社次第です。
基本的に、管理会社や大家の方針でマンション内引っ越しを禁止しているというケースはまずありません。大抵の場合相談すればOKしてくれるでしょう。

もちろんNGとなることもあります。
例えばすでに空き部屋に募集をかけていて、すでに他の入居希望者がいる場合。同じマンション内で引っ越ししても空き部屋の数は変わりませんから、当然外からくる新しい入居者が優先されます。
他にも、これまで家賃を滞納したことがあったり、部屋の使い方が汚かったり、他の入居者とトラブルを起こしていたりなど、大家や管理会社の心証を害するようなことをしていた場合も引っ越しは難しくなります。

また、空き部屋が分かる前からよりいい条件の部屋に引っ越したいと考えているのなら、空室のできる予定がないかこちらから訪ね、いい部屋があるならそちらに越したいという考えを前もって伝えておくのも良いでしょう。
大家や管理会社との関係が悪くなければ、外に募集をかける前に教えてくれるかもしれません。

引っ越しのために必要な手続きは?

●まずは相談
先程述べたように、引っ越しできるかどうかは大家や管理会社次第です。まずはそちらに相談し、引っ越ししたいと伝えましょう。そこで今後必要になる手続きや手順についても教えてくれます。
お互い全く知らない相手ではありませんから、普通に引っ越すよりも手続きはスムーズにすすみます。

●敷金と礼金
同じマンション内での引っ越しであっても、新しく越してきたときと同じように敷金礼金が必要になります。退去するについても、他の場所に引っ越していくときと同じように手続きがすすみます。
同じ建物だからと言って、荷物を移動するだけでOKというわけではありません。古い部屋の契約を解除して、新しい部屋の契約を結び直す。この部分は普通の引っ越しと何ら変わりません。家賃の差額と引越費用だけで別の部屋に住めるのではないということには注意しましょう。

ただ、大家や管理会社との関係が良好であれば多少値引きしてもらえる可能性はあります。
敷金礼金は部屋を貸している側にとって大きな収入源であるためタダになることはめったにありませんが、知っている相手だからと安くしてもらえることはあります。だからといって無理に安くしてもらおうとしてしまうと、住みづらくなってしまいかねませんから、過度の期待は禁物です。

●光熱費関係
同じ建物内の引っ越しでも、電気や水道、ガスの手続きは必要になります。方法については管理会社や大家に相談した際に教えてくれるでしょう。
電気と水道については電話や書類の郵送だけで終わることが多いですが、ガスについては開栓・閉栓に立ち会いが必要となります。年度末・年度初めは引っ越しが多くガス会社も忙しくなるため、引越日程が決まったら早めに連絡を入れましょう。

●住所変更も忘れずに
住民票や銀行などの手続きも引っ越しが終わったら早めに行いましょう。部屋番号が変わっていればやはり同じ建物内でも変更は必要です。

引っ越しは業者に頼むべき?

同じマンション内なら距離も近いですし、荷物が少なければ自力で運んでしまうこともできます。台車はあると便利ですが、トラックは必要ありません。

ただ、いくら移動距離が少なくても、大きな家具家電がある場合は素人だけで荷物を運ぶのは大変です。
移動中に落として壊してしまったり、壁や床に傷をつけてしまったりするかもしれません。慣れない重労働で怪我をしてしまう可能性だってあります。
荷物が多かったり、大きなものを動かしたりすることを考えているなら、引越業者を呼んだほうが安心です。
マンションによっては、引っ越しの際に共用部の養生をするよう求めている場合もあり、業者を入れなければ引っ越しできないこともあります。

また、マンション内引っ越しであることを理由に、引越業者から断られてしまうことはまずありません。
移動距離が短く、所要時間の短い引っ越しは業者にとっても都合が良いです。邪険にされる心配はありません。

引越料金の相場は?

同じマンション内の引っ越しは普通の引っ越しに比べると安いです。

引越しの料金は荷物の量と移動距離、日程によって決まります。同じマンション内ならトラックでの移動距離はほぼゼロに近く、トラックと手配する必要もありません。したがって、料金を左右するのは日程と荷物の量だけになります。

引越しの料金を安くするなら運んでもらう荷物を減らしてしまうのが手っ取り早いです。幸い、マンション内ならダンボールに詰めた荷物は自分で運べます。梱包が面倒なものはそのまま手で運んでしまえばOKです。引越業者に運んでもらうのは、大きな家具と家電だけに絞ってしまえば、大幅に料金は安くなります。

一般的な引越料金の相場は単身の近距離引越で20,000円~25,000円ほどですが、同じマンション内なら10,000円~15,000円ほどが相場です。
家族引越の場合、4人家族で近距離なら50,000円ほどかかりますが。同じマンション内なら20,000円~30,000円ほどが相場です。
ただ、これはあくまでも目安でしかなく、荷物量やタイミングによって料金は大きく変わります。特に同じマンション内での引っ越しは需要が少なく、適正価格はなかなか読みにくいです。
正しい引越価格を知るためには、自分の都合に合わせた条件で見積もりを取って比べて見ることが大切です。一括見積サービスなどを利用して複数業者の見積もりを集め、価格の比較や交渉に役立てましょう。

同じマンション内で引っ越しをする際におすすめの業者

●アート引越センター
アート引越センターは非常に珍しい「同じマンション内引っ越しに対応」を公言している引越業者です。
需要の少ないマンション内の対応を謳っている業者は他にはあまりないため「対応してもらえるのかともかく不安」と感じているならアート引越センターに頼むのが無難でしょう。

大手ならではの対応の良さ、サービス面の充実、顧客対応の良さなども高評価です。
大手ではありますが、引っ越し料金も比較的安いです。引越し費用の節約を狙うなら、もっと安い業者の見積もりを持って交渉に挑むと良いでしょう。

●サカイ引越センター
こちらも人気のある大手引越し業者で、顧客満足度調査では常に上位をキープしている質の良い引越業者です。

運んでもらう荷物を減らして料金を抑えるなら「小口引越し便コース」がおすすめです。低価格で大手ならではの安心できる引っ越しができます。

●クロネコヤマト
宅配便のイメージが強いクロネコヤマトですが、個人引越も請け負っています。
クロネコヤマトの引っ越しは対応の丁寧さとカバー範囲の広さが魅力。対応している業者が少ない地域でも引っ越しを受けてくれる可能性が非常に高いです。知名度が高く、初めての引っ越しで知らない業者に頼むのは不安という人にも人気です。
荷物が少ない引っ越し向けプランから荷物の多い長距離引越まで幅広いプランがあり、様々な引っ越しに対応できます。

●赤帽
安く引っ越したいという人に人気が高い赤帽。引越専門業者ではありませんが、ともかく安く抑えるならおすすめの業者です。
赤帽は契約した個人が運送を担うスタイルで、人によって対応にはばらつきがあるため、同じマンション内での引っ越しに対応しているかは要確認です。

引っ越しは個人のオーナーが請け負ってくれるため、アルバイトが大半を占める引っ越し専門業者とは違い、丁寧な顧客対応が期待できます。

同じマンション内でも基本は普通の引っ越しと同じ

同じマンション内の引っ越しであっても、手続きや各種費用は普通の引っ越しとあまり変わりありません。特に、敷金礼金は大きな出費になるため注意が必要です。
ただし、距離が近い分、引越料金は安くなります。より安くするなら小物類は自力で運び、大きな家具と家電だけ業者に運んでもらうのが良いでしょう。